

開発への想い


私がアロニアを使った商品づくりを始めた背景には、私自身の「見えること」にまつわる経験があります。
中学生の頃、ニュージーランドに留学していた私は、放課後になるとホストファミリーの庭にあるトランポリンに寝転び、満天の星空を眺めることが日課でした。宝石のように輝く星々と、空いっぱいに広がる天の川。その景色を眺める時間が大好きで、当時は「見えること」を当たり前のように感じていました。
しかしその後、受験勉強などで生活環境が変わる中、気づかないうちに視力は低下していました。久しぶりに北海道の峠で星空を見上げたとき、かつてあれほど鮮明に見えていた星々がぼやけ、以前と同じようには見えなくなっていました。そのとき初めて、「見えることは、決して当たり前ではない」と強く感じました。
現在、私たちの暮らしはますますデジタル化し、スマートフォンやパソコン、タブレットは、子どもから大人まで日常に欠かせないものになっています。便利になった一方で、目をはじめとする身体の健康を日頃から意識し、将来のためにケアしていくことの大切さも増していると感じています。
そんな中で出会ったのが、北海道伊達市大滝で育てられているアロニアでした。アロニアは、ポリフェノールを豊富に含む果実です。その小さな一粒が秘めている自然の力を知り、「この素材を、現代を生きる人や動物たちの健やかな毎日に役立つかたちにできないだろうか」と考えるようになりました。
しかし、アロニアについて知れば知るほど、もう一つの課題が見えてきました。それは、これほど魅力のある農産物でありながら、まだ十分に知られていないということです。
どれだけ価値のある農産物でも、必要とする人に届き、継続的に使われなければ、生産を次の世代へつないでいくことは難しくなります。
そこで私は、アロニアを単に「原料として仕入れて商品にする」のではなく、その価値そのものを広げていくことが必要だと考えました。
北海道で大切に育てられたアロニアを、適切な加工によって使いやすい原料へ。
そして、人やペットが日常に取り入れやすい商品へ。
一つの農産物に新しい価値と用途を生み出し、使う人を増やしていくことで地域に新たな需要を生み、生産者がこれからもアロニアを育て続けられる未来につなげていきたいと考えています。
それが、シゼントが目指している地域創生のかたちです。
日本には、アロニアのように、まだ広く知られてはいないものの、大きな可能性を持つ農産物が各地にあります。
地域に根付いた自然の恵みを見つめ直し、その価値を守り、育て、現代の暮らしに合ったかたちへ変えて、次の世代へつないでいく。
商品をつくって終わりではなく、その土地の農業や生産者、そして商品を手に取る人や動物までがつながり、長く続いていく循環をつくることを大切にしています。
自然の力で、人と動物の健やかな毎日を支えながら、日本の大切な農産物と地域の未来も守っていく。それがシゼントがこれから実現していきたい未来です。



~愛犬が教えてくれた、やさしいサプリメント作り~


ペット用サプリメントの開発には、かつて一緒に暮らしていた愛犬との経験が大きく関わっています。
愛犬は生前、健康維持のためにサプリメントを摂っていました。しかし、ソフトカプセルタイプのものは飲み込みづらかったようで、何度か苦労して飲み込んだり、ときには吐き出してしまったりすることがありました。
身体のために与えているはずなのに、それが負担になっている。その姿を見て、「もっとペットにとって優しく、毎日無理なく続けられるものをつくれないだろうか」と考えるようになりました。
ペットも、私たちと同じ大切な家族です。だからこそ、配合する成分だけではなく、食べやすさや続けやすさまで大切にしたい。
そんな想いから、普段のごはんに混ぜやすい「顆粒タイプ」と、そのまま与えやすい「チュアブルタイプ」という2つの形状をつくりました。
その子の好みや食べ方に合わせて選ぶことができ、毎日の暮らしの中で自然に取り入れられること。飼い主にとってもペットにとっても、サプリメントを与える時間が負担にならないこと。
愛犬との暮らしの中で教えてもらったことを、今を生きる犬や猫たちの健やかな毎日につなげていきたい。
「身体に良いものだからこそ、優しく、無理なく、続けられるものを。」
それが、ナチュラルバイツ アロニアのものづくりで大切にしている想いです。